ファンからの寄稿文
「40周年に思う、佐野元春のこと」

佐野元春とファン、その宝物のような関係性はこの先も続いていく

匿名希望

唯一無二のブランド、佐野元春

 「ブランド」とは何か。それは「人に対する提供価値を約束するシンボル」であり「他とは異なる独自性を示すイメージ」である。淘汰されて消えていくブランドが多い中、40年サヴァイヴしてきた稀有で強固な存在、それが佐野元春である。

 ブランドが永く続くためには「コンセプト」が必要である。佐野元春の「ブランドコンセプト」があるとしたらそれは、『常に他に先駆けて新(真)価値を提供し、先進かつオーセンティックな音楽を創造するレコーディングアーティストとして、音楽を知り尽くした自由で新しい発想とユニークでユーモラスな視点から生まれた詞曲を核に、音楽「こだわり派」から「エンジョイ派」まで、幅広いリスナーの夢とニーズを満たす。』といったところか。これを40年間ブレることなく実行してきた態度は信頼に値する。

佐野元春のどこに惹かれるのか

 佐野元春のイメージは?と聞かれたとする。色々あるだろうが、一番多い答えは「かっこいい」だろう。では、佐野元春の何(どこ)を「かっこいい」と感じるのか。「個性的」「先進的」「革新的」「挑戦的」・・・かっこいいと感じる因子は様々あるが、自分なら「何(誰)にもおもねない強さ」と答える。

 ミュージシャン、スタッフ、レコード会社、メディア、更にはファンに到るまで、何かに取り入る事とは無縁であり、何より自分自身に対して一番厳しいのではないか。そんな、自立と自律を有している姿は、ミュージシャン以前にひとりの大人として尊敬に値する。誰もがそうありたいと思ったところで容易いことではない。

佐野元春の特異なキャラクター

 「赤い炎」的な、パッと見が激しく扇情的なミュージシャンは数多存在する。佐野元春はそれとは対照的な、いわば「青い炎」である。表面はクールで静かで知的。だがその実、内面は火傷しそうなほど情熱的で、瞬時に沸点に達する狂気を孕んでいる。その二面性は、スタジオレコーディング作品とライヴパフォーマンスを比べると顕著である。そのギャップとスリルがたまらなく魅力的なのである。

 ・・・そんな代替えの効かない存在感と、性別/年齢/国籍を軽々と超越するボーダレスで奥行きのある楽曲の世界観。「現状」に楽観も悲観もせず、「一歩先」を見据えた視点に想像力をかき立てられ、ガッツと勇気をもらう。緊張感と親密さを保った佐野元春とファンとの素敵な距離感。その宝物のような関係性はこれから先も続いていくと確信している。

 「ただの生活(LIFE)」を「イカした人生(LIVE)」に変えてくれた佐野元春。デビュー40周年、おめでとうございます!

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