日本のロックは不良だけのものなのか。
1980年。
音楽に目覚めた15歳の僕は疑問と苛立ちの中で多分諦らめのような気分。
FM、AMラジオから流れる音楽から、最高の1曲を待ちわびる日々。
友人達とのいつもの情報交換。
そんなある日、昨夜キャッチした友人のカセットテープから流れる「今晩 誰かの車が来るまで 闇に くるまっているだけ」。
突然の違和感。
その後!高揚感。
新しい何かがPOP!にROCK!に弾ける瞬間。
その足でレコードショップへ。
あった!
手にするアンジェリーナ。
ブルーのレコードジャケット。
リーゼントでも無い、ライダースや派手なスーツも着ていない。
これがミュージシャン佐野元春とのファーストコンタクト。
懐かしい洋画のロードショー。
社会情勢を時にはシニカルに、時にはリアルに伝えるニュースペーパー。
流行ファッション誌の先端ビジュアル。
化学実験から生まれる予期せぬ物体。
心の躍動。
人の愛。
音への欲求。
この40年佐野元春の音楽から感じたりプレゼントされたもの。
良きタイミングでの出会いに感謝。
そしてこの先も。
幾つになってもジャンプしたい。
幾つになっても感じたい。
幾つになっても楽しみたい。
最大限の敬意をこめて。