ファンからの寄稿文
「40周年に思う、佐野元春のこと」

大人で子供、純粋で繊細な佐野元春

清水直美

 元春はよく「ボクの音楽を見つけてくれてどうもありがとう」とおっしゃるけれど、わたしの場合は違います。元春から誘われたのです。

 わたしが16歳のとき、いつもは聴かない時間になんとなくラジオを聴きたくなりました。それもたぶんFMじゃなくてAM。そのラジオのゲストが誰なのかはわかりませんでしたが「大阪のライブハウスでやるので、よかったら来てください!」と言われたのがとても気になって、なぜか行かなければならない!と思い、翌日、お友達と一緒に行きました。

 それが佐野元春との初めての出会いでした。もう強烈で、一瞬にして大好きになりました。その日からわたしの心は元春と一緒にあります。

 元春の音楽を聴き慣れると、他の音楽が遅く感じられました。言葉のスピードが違いました。ひとつの曲の中に伝えたいこといっぱい入っているのだな、という感じです。若かったのでそのスピード感がとても心地いい感じがしました。

 元春の音楽はわたしの指針です。若い頃はこれから起こるであろう出来事へのヒント。この10年くらいは、えっ?わたしのこと見てくれてたの?っていうくらい、心にヒットして癒されることが多いです。

 どの曲が好きか?と質問されても決められないので答えられません。あれも好きだしこれも好きと、永遠に迷い続けます。

 元春のライブは楽しすぎて大好き。近くにいてる嬉しさ。空間に響く音。元春の声の波動。サウナ的な全身浴してるみたい。終わってスッキリって感じ。追っかけもしたなー。1秒でも長く元春に会いたいから。元春は迷惑だったかもしれないなー。元春と妄想デート話、お友達に聞いてもらってるんです。大阪のUSJに行って、ハリーポッターエリアでふたりで一緒にバタービール飲んで、白いヒゲつけて笑い合いたい!もう、何年も同じ話してるので、そろそろ実現させたいです。

 40周年おめでとうございます。ずっと変わらず元春を好きでいられること感謝しています。ずっと変わらず元春は大人で子供、純粋で繊細。心配りのスゴさに感動しています。元春がいてくれて良かった。あのときラジオを聴けて良かった。これからもずっとずっと大好き。

 素晴らしい音楽をありがとうございます。わたしの心に光をありがとうございます。

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