ファンからの寄稿文
「40周年に思う、佐野元春のこと」

クラシックスも新曲も素晴らしかった♪元春&コヨーテバンドWINTER TOUR!

WILDネコ

~ 30年前、友達の家のターンテーブルでクルクル回ってた元春の音楽に偶然出会った。洋楽だと思ったんだ。英語に聴こえたSugartime♪ 初ライブのビジターズツアーを思い出す…

 1984年12月の名古屋市公会堂。入待ちしていた少年の呼びかけに若き元春は全身でVサインを作って応えてくれた。緊張感に溢れたライブに痺れた。元春にとってはニューヨークから持ち還った新しいrhythmをsoundを理解してもらうための格闘のツアーでもあったのだが。。このロックの土壌のなかった国で、、。それから28年。 殆どこの名古屋で何度も何度も!ライブに参加して元春&歴代バンドと熱く輝く時間を共にして来た。僕は彼らに育てられた。 そして、土壌は耕されて行ったんだ。。 ~

 2月15日 愛知県芸術劇場。佐野元春 & COYOTE BAND「2012-2013 WINTER TOUR」♪

 SNSのファン仲間と語らいながら元春&コヨーテバンドのライブにやって来た。親子での来場者は見慣れたけれど、18歳以下キャッシュバックがあるので、ついキッズに注目してしまう。  いつもの様にツアーグッズを購入してから、ホールへ。シートは6列目。(シュンちゃん・アッキー側)前が通路になっていて歌ってダンスするには最適の場所だ。近くに座ったファン仲間達と挨拶を交わし、再会を喜んだ。

 そして、コヨーテのテーマでライブスタート♪ 途中、元春の登場で会場のボルテージがグッと上がる!一発目の元春コールを送った。

1曲目 アンジェリーナ : pieの層を生み出すデュアル(二通り)ギターが今夜も炸裂!

2曲目 スターダストキッズ : まさにキッズに向けてセットされた曲。久々でうれしい♪

3曲目 ダウンタウンボーイ : 僕は長年抱えて来た事に決着をつけ、今月新たなスタートを切った。そんな思いが「すべてをスタートラインに戻してギアを入れ直している君」に重なって涙がこみ上げた。

4曲目 星の下路の上 : COYOTE BANDのスタートの曲だね。

5曲目 夜空の果てまで : 「あてもなくもつれた想いをみんな元に戻してもう一度その心に沿って大丈夫さ、どうか迷わないで」ココロに沁みる…。そして、新作「ZOOEY」からの曲が4曲演奏された♪

6曲目 世界は慈悲を待っている : 跳ねるリズムをデュアルギターが引っ張って行く演奏が、清々しく、瑞々しく心に響く♪元春の繰り返す「grace!」が胸に刺さる。「希望の荒地」という歌詞から前に進もうとする強い決意を感じた。元春が「時々、古いアルバムの曲よかったですと言われるけれど、正直言うと新しい曲よかった!と言ってもらいたい」と言ったので、大声で「よかった!!」と口火を切って返した。「みんなもそう思う?じゃあ調子に乗ってもう1曲行こうか」と演奏再開♪

7曲目 虹をつかむ人 : 「虹をつかむまであともう少し」ハードな日常と思いが重なって再び涙がこみ上げる。。虹を追いかけて、レインボー・イン・マイ・ソウル 、、僕の琴線に触れる虹の曲達…。

8曲目 ラ・ヴィータ・エ・ベラ : バンドの前へ前へと突き進む疾走感溢れるプレイが堪らない。「この先へ、もっと!」

9曲目 ポーラスタア : この場でフルバージョンを初めて聴いた。上を向いて、堂々と生きなきゃとメッセージを受け取った! 「座って聴いて下さい」とエレピへ移動する元春~

10曲目 彼女 : 前にライブで聴いたのがいつだったか思い出せない。元春の古いバラードは心の奥にしまってある星屑だ。ミュージックフェアでコステロと共演した時の映像も浮かんだ。

11曲目 ワイルドハーツ : 「彼女」と同じくエレピで、ボサノバ風のアレンジで演奏された。スパムのコンガ、シュンちゃんのキーボードが素晴らしかった♪

12曲目 ハートビート : 今夜聴けるとは思っていなかった。心に揺さぶられるブルースハープの演奏。ビジターズツアーでの元春の姿がよみがえった…。

13曲目 コンプリケーション・シェイクダウン : 欲を言えばオリジナルバージョンで聴きたかった。

14曲目 99ブルース : アッキーとシュンちゃん側の席だから二人のソロパートを堪能できた♪ 昔ラジオで山下達郎さんがこの曲を誉めていたのを思い出した。達郎さんと元春の二人は別格のライブパフォーマーだ。

15曲目 ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 : ドラムとエレクトリックギターによるファンファーレが鳴り響く♪ この曲は本当に気持ち昂ぶらせてくれる!

16曲目 約束の橋 : 今までの君はまちがいじゃない 。これからの君もまちがいじゃない!今夜も励ましてもらったよ♪

17曲目 ロックンロールナイト : 違う次元に連れて行ってくれる曲。また元春と一緒に吠えた! 「うぉ~~~~~~~~~~~~!!」

18曲目 サムデイ : 重層感溢れるギターで曲の力強さがよみがえった!若い頃、初めて人前でこの曲を歌って大きな拍手をもらったなぁ。

19曲目 ヤングブラッズ : 「一緒に大声で叫んで下さい」みんな一所懸命歌った~音楽の力を証明したんだ♪

〔Encore〕 20曲目 ストレンジデイズ : セットリストがこの曲だけ手書きだった。急遽演奏が決まったのかな?久々にライブで歌えて「突き抜けた」よ。

21曲目 悲しきレイディオ : 「キッズにもラジオの事を教えてあげるよ」と言って演奏が始まった♪ ホールは大合唱~♪♪ 「ムード盛り上がれば~」も一発で元春のOKが出た! そして、コール&レスポンス! 元春「I LOVE YOU~」、僕ら「YOU LOVE ME~」♪ 元春レイディオショーに投稿して元春に読んでもらったコメントを思い出していた。

「10代の多感な頃、孤独な夜に夢を見せてくれた番組が今も聴けることはこの上ない幸せです」という様な内容。。元春が話した様に僕にとってもラジオはずっと友達だった。そして、これからも変わらない。

古いファン(笑)へ向けて。「時が経つことは悪い事じゃない。」
キッズへ。「大人たちは文句ばかり言ってる。大変だろうと思うけれど、未来はある。希望はある♪」
「音楽は全てをひとつにする」元春が話した通り、キッズからお年寄りまで元春とバンドに声援を送り、心から楽しんでいた。この国にロックの文化が根付き始めている。

 元春自身に自分達が体験した『モトハル・ロックンロール』の素晴らしさを教えたバンドメンバー達の一体感がうれしかった♪ 汗と涙に塗れながら歌い踊った、、至福の2時間半♪ コヨーテバンドが演奏するモトハルクラシックスも新曲も重厚感があって素晴らしかった。アッキーの加入は大正解! フカヌーと2人のギタープレイは、僕の「管楽器が足りない~」欲求を完全に吹き飛ばしてしまった。ギターラウド最高! ドラム小松君もベース高桑君も飛び抜けたプレイヤーだ。共同プロデューサーのスパムのパーカッションも抜群の効果をもたらしていた。(スパムだけじゃなく、シュンちゃんも名古屋出身とは知らなかったな。)O型バンド(B型の元春以外)、great!!

 MCで、これまでライブをやって来た会場の話になり「名古屋市公会堂」と元春が話した時、歌じゃないのに声を出して右手を突き上げてしまった…。時は流れて、やり方は変わっても元春はあの頃と変わらず走り続けている。出来の良過ぎる兄貴よ、僕はとってもうれしいんです。そして、「最良の精神達」が次世代へ受け継がれて行く事を信じたい。

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