ファンからの寄稿文
「40周年に思う、佐野元春のこと」

彼と歩んだ人生は誇らしい

yass1966

1980年春、何か奇妙な名前で奇妙なタイトルでデビューした歌手がいた。「ニューミューック」という奇妙な音楽ジャンルが存在した当時私はこの歌手の存在を「明星」という月間の芸能雑誌の付録の歌本で知った。当時中学生だった私はラジオから彼の歌を聞き良い意味での違和感を感じた。

ラジオからは様々な音楽が当時流れた。私は広島育ちなので当時はブレイク前の浜田省吾がよく流れていた。しかしその奇妙な名前の彼のラジオから流れるアグレッシブなライブ音源が私の違和感を加速していった。その人の名は「佐野元春」。デビュー曲は「アンジェリーナ」。やがて彼はこの曲で初めて私と初めての約束を交わす。その曲の名は「ガラスのジェネレーション」。

私は非常に落ち着きがない性分。自分という人生以外では、奇跡的に「結婚」という時間を今も過ごしている。それ以上に長いのが「佐野元春」との(個人的ではあるが)付き合いだ。それは彼がNYに行っても、ロンドンに行っても、ハートランドを解散しても、その距離は変わらない。付かず、離れず。今も最前線で戦う彼の姿は誇らしいと私は感じる。間違いだらけの人生だったが、彼と歩んだ人生については誇らしいと感じる。

私と言う人生のサウンドトラックは「ガラスのジェネレーション」からはじまった。時にエンディングは「R&Rナイト」だったかもしれない。「ヤングブラッズ」や「ジャスミンガール」だったかもしれない。時は経ち、「レインボーインマイソウル」や「太陽」だったかもしれない。

さらに年は経ち、「黄金色の天使」や「境界線」、「マニジュ」だったかもしれない。 しかし、今はこの曲。 「エンターテインメント!」

改めてこのアーチストの凄さを感じた。

beat goes on

今も私は「いつか全てが等しく感じられるまで」歩き続けたいと、本気で考えている。

佐野さん、40周年おめでとうございます。
そして、

「そこにいてくれありがとう」

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