『サムデイ』がやっと世間で認められたのに、普通ニューヨークなんて行かない。
国内で『ノーダメージ』がせっかく一位を取ったのに、普通全然違う音楽性の『ビジターズ』なんて出さない。
『ヤングブラッズ』がクラスで話題になってる最中、普通ビートに朗読を乗せる難解な『エレクトリックガーデン』なんて出さない。
『カフェボヘミア』が大ヒットしたのに、普通ロンドンに行って全く違う洋楽のような『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』なんて次に出さない。
『フルーツ』で新たなファンを獲得したのに、間髪入れず次のアルバムが激渋な『ザ・バーン』なんて出さない。
売れた作品を拡大再生産すればいいのに、というこちらの想いなんて元春はどこ吹く風。安住しない。安住に意味を見出さない。常にアップデートして革新する。革命する。それが人生の意味、とでも言うように。
だから信頼できる。本物だと思える所以なのだ。