ファンからの寄稿文
「40周年に思う、佐野元春のこと」

出会いはラジオから

Ikuko Yamaguchi

 佐野元春の音楽を聴き始めてからもうすぐ19年になる。

 あれは2002年の8月、末期ガンの夫をホスピスで看護して40日目くらいだったと思う。真っ暗なトンネルの中にいる気分だった。見るもの聴くもの何も入ってこない。夫の車を運転し、ホスピスから買い出しに行って帰りみち、つけっぱなしのラジオからDJが二人で話をしていた。「、、ライブがとてもよくて、、ほとんど寡黙でずっと淡々と歌い続けてる」そしてすーっと耳に入ってきた音楽。

 アップテンポで流れてきたのは ジュジュ(だったと思う)
そのとき くらやみに光がさした!!(ああ、これからはこの人の歌を聴いて何とかやっていこう)そう思った。

 10日ほどして、朝の穏やかな光に包まれながら夫は旅だった。赤ん坊のように声を出して泣きはしたけれど、わたしの心はもはや暗闇から少し抜け出していたと思う。

 それが佐野元春の音楽の力だと今も元春を信じ、聴き続けている。

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